Surviving Case of Hemolytic Uremic Syndrome with Severe Acute Hemorrhagic Enterocolitis

Autor: Seiichi Takenoshita, Ryouji Katoh, Junichi Nakamura, Kazuhisa Katayama, Hiroyuki Katoh, Yukio Nagamachi, Hiroshi Koitabashi
Rok vydání: 1993
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 26:2231-2234
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.26.2231
Popis: 溶血性尿毒症性症候群 (llemolytic uremic syndrome;HUS) は, 乳幼児に好発する糸球体腎炎であり, 消化器症状の重症化を来すこともある.今回われわれは下血, 腹痛にて急性発症したHUSによる壊死性大腸炎の1例を経験し, 2期的手術にて救命しえたので, 報告する.患者は4歳の女児.腹痛, トマトジュース様の血便を主訴に, 平成2年6月15日近医入院.出血性大腸炎として加療されたが, 入院翌日に腎機能の悪化が認められ, 当院へ転院した.6月22日, continuousambulatory peritoneal dialysis (CAPD) カテーテル挿入の目的で開腹したところ, 血性腹水と横行結腸の部分壊死を認め, 結腸部分切除, 上行結腸人工肛門造設術を施行した.腎不全の回復に努め, 血液透析から, CAPDへ移行し, 腎機能の安定を認めたため, 平成3年10月2日, 人工肛門閉鎖術施行した.本例の血中にOl57, およびVerocyto-toxin (VT)-2に対する抗体の上昇を認め, VT産生大腸菌による出血性大腸炎と考えられた.
Databáze: OpenAIRE