A Resected Case of Primary Hepatic Malignant Lymphoma

Autor: Hiroyasu Makuuchi, Yasuo Ohtani, Yasuhisa Oida, Tomoo Tajima, Kosuke Tobita
Rok vydání: 2002
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 63:2519-2524
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.63.2519
Popis: 症例は76歳,男性.下腹部痛を主訴に近医を受診し,腹部超音波検査で肝内に腫瘤を指摘され精査加療目的に当科入院した.腹部CT検査および超音波検査で肝S3, S7/8領域に約30mm, 50mm大腫瘤を認め,さらに諸検査の結果,胆管細胞癌を疑い肝S7/8切除, S3部分切除術を施行した.病理組織学的所見はB cell type, non-Hodgkin lymphoma (以下, NHL)で,肝以外に病変を認めないことより肝原発悪性リンパ腫と診断した.術後11カ月目に腹腔動脈リンパ節と左腎に再発を認め, CHOP療法を計8クール施行した.腫瘍は著明に縮小し,術後2年6カ月現在,左腎以外に病変を認めていない.肝原発悪性リンパ腫は極めて稀な疾患であり,切除までしえた例は本邦で自験例を含め18例のみであった.肝限局例では可能な限り外科的切除を第1選択とし,術後に補助化学療法を行うことが最良であると思われた.
Databáze: OpenAIRE