A Case of Hepatocellular Carcinoma with Adrenal Metastasis Complicated by Delayed-Type Hemolytic Anemia after Transfusion Following Transcatheter Arterial Embolization

Autor: Akira Kojima, Hisashi Takayama, Sachiko Yoshida, Hideyuki Ishijima, Ken Satoh, Hironobu Iijima, Yoshiki Tanaka, Kouichi Oshimoto, Masatomo Mori, Hitoshi Takagi, Toshiyuki Ohtsuka, Jun Aoki, Masayuki Matsui, Masanobu Yamada, Hideki Hoshino
Rok vydání: 2000
Předmět:
Zdroj: The KITAKANTO Medical Journal. 50:381-387
ISSN: 1881-1191
1343-2826
DOI: 10.2974/kmj.50.381
Popis: 原発巣にのみ肝動脈塞栓術 (TAE) を加え, その後の輸血によりJkb抗体による遅発型溶血反応を発症した, 62歳男性の副腎転移を伴う肝硬変合併進行肝細胞癌を経験した.TAE2日後濃厚赤血球を2単位ずつ2日間輸血し, その1週後に急速な発熱と黄疸増強に伴い貧血が増強し, 総ビリルビンで13mg/dl, Hb5.7g/dlまで増悪した.プレドニソロンにより黄疸, 貧血ともに改善した.ハプトグロブリン低値, 間接ビリルビン優位のビリルビン上昇などは肝不全でもみられるため, 肝不全準備状態の患者では輸血後の黄疸増強において遅発型溶血反応を念頭に置くべきと考えられた.また本患者における副腎転移に対しては, 肝予備能低下と原発巣の進行度を考慮して, 無治療で7ヶ月経過しているが発育は緩除であったことから, 根治療法不能の肝硬変合併肝細胞癌に対する治療方針決定には肝予備能を第一の予後規定因子と考え, 癌死以前に肝不全死を招来せしめぬように配慮すべきと考えられた.
Databáze: OpenAIRE