TWO CASES OF SPONTANEOUS ESOPHAGEAL RUPTURE AND SUGGESTIONS FOR TREATMENT

Autor: Ryohei Watanabe, Masashi Uomoto, Yasumoto Yamasaki, Hiroki Jyouhira, Yasuki Hachisuka, Katsusuke Ohmori
Rok vydání: 2007
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 68:3001-3005
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.68.3001
Popis: 治療に関して示唆に富んだ特発性食道破裂を2症例経験したので報告する. 1例目は53歳, 男性. 飲酒後に嘔吐, 直後より背部痛・呼吸困難が出現し当院に救急搬送, 造影CTにて左血胸・気胸とともに縦隔気腫を認め食道破裂を疑い, 発症後9時間にて右開胸下に食道破裂部一次閉鎖術施行した. 術前から高度の肝硬変・食道静脈瘤により, 出血コントロールに難渋し, 多臓器不全にて術後6時間で死亡した. 2例目は55歳, 男性. 同様に食道破裂を疑い発症後7時間にて右開胸下に食道破裂部一次閉鎖, 有茎肋間筋弁被覆術施行したが, 術後縫合不全, 左右膿胸を合併し治療に難渋した.特発性食道破裂は, 早期診断・治療が予後に影響するが, 2例とも早期の診断にも関わらず, 基礎疾患への対応の不備やアプローチ法の不適により治療に難渋する結果となった. 食道破裂に対する治療は標準化されつつあるが, 全身状態不良症例では, ドレナージを中心に低侵襲の治療を行うなどその症例に適した方法を選択することが重要である.
Databáze: OpenAIRE