A case repori of non-parasitic cysts of the liver showing marked jaundice

Autor: Sachio Takasu, T. Funatomi, R. Miura, M. Yasuo, S. Sakurai, Toshiyuki Uchikoshi, Fumiaki Ikegami
Rok vydání: 1978
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 19:1171-1176
ISSN: 1881-3593
0451-4203
Popis: 高度の黄疸を呈した多発性肝嚢胞症の63歳女性例を報告した.全身掻痒感と発疹を主訴に来院し,黄疸と肝腫大を指摘されて入院した.総「ビ」16.3mg/dlにおよぶ閉塞性黄疸の像を示し,肝シンチグラムなどより転移性肝癌を疑った.入院後アルカリ性フォスファターゼは高値のままであったが黄疸は自然に緩解した.CT像では多発性肝嚢胞症と考えられる所見を得たが腹腔鏡検査で確信できず,試験開腹を行った.術中胆道造影で,肝門部の胆管圧迫による閉塞性黄疸であることを確めた.本症の診断にはCT像が最も有用であった.本例は既往に卵巣および甲状腺の手術を受けているが,膵・腎には異常なかった.1970~75年におけるわが国の肝嚢胞報告例77例中黄疸を呈したものは,本例も含めて6例(7.8%),あるが,あきらかに肝硬変症,肝癌,肝炎などの合併がなかったものは自験例を含む2例のみで,嚢胞による胆管系の圧迫によるものと考えられる.
Databáze: OpenAIRE