A CASE OF IDIOPATHIC PERFORATION OF THE SMALL INTESTINE

Autor: Yoshimitsu Momoki, Akira Sugiyama, Hiroyuki Naniwa
Rok vydání: 2003
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 64:1907-1911
ISSN: 1882-5133
1345-2843
Popis: 非常に稀な特発性小腸穿孔の1例を経験したので報告する.症例は80歳,男性.下腹部痛を主訴とし,発症より7時間後に当院を受診した.来院時,下腹部は膨隆し,筋性防御,ブルンベルグ兆候を認めた.胸部および腹部X線検査で両側横隔膜下に遊離ガス像を認め,消化管穿孔による汎発性腹膜炎と診断し,緊急手術を施行した. Treitz靱帯より180cm肛側の小腸の腸間膜付着部反対側に, 5mm大の穿孔が認められ,穿孔部を含めて約5cm小腸を切除した.摘出標本では,穿孔部の近傍に5mm大のUI IIの潰瘍が認められたが,穿孔部位周囲の粘膜面には異常は認められなかった.組織学的には,漿膜面に好中球とフィブリンの出現がみられたが,慢性炎症の所見は認められなかった.また,粘膜の漿膜側へのslidingも認められなかった.以上より,特発性小腸穿孔と診断した.術後に癒着による腸閉塞を合併したが保存的に軽快し,術後47日目に退院した.
Databáze: OpenAIRE