Encapsulating peritoneal sclerosis developed 11 years after the discontinuation of peritoneal dialysis: a case report
Autor: | Takashi Kuroiwa, Noriyuki Hiramatsu, Jun Okajo, Yoriaki Kaneko, Hiroaki Yoshida, Junko Neishi, Keiju Hiromura, Yoshihisa Nojima, Kazue Ueki, Yoshitaka Ishii, Tae Yamamoto |
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Rok vydání: | 2003 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 36:1631-1635 |
ISSN: | 1883-082X 1340-3451 |
Popis: | 被嚢性腹膜硬化症は, 腹膜透析における重篤な合併症として認識されている. 発症時期としては, 腹膜力テーテル抜去後数週から数か月経って発症することが多いといわれているが, 3-5年後に発症したとの報告もまれではあるが散見される. われわれは, 腹膜透析中止から11年と非常に長い期間を経てから発症した被嚢性腹膜硬化症と思われる1例を経験したのでここに報告する.症例は56歳, 男性. 昭和60年12月腹膜透析導入. 平成2年11月除水不良となったため腹膜透析中止し, 血液透析へ移行した. 腹膜透析を行った5年間で腹膜炎は一度のみであった. 平成13年12月15日腹痛, 嘔吐, 食欲不振にて入院し, イレウスと診断された. 空腸造影にて狭窄病変あり, 12月25日狭窄解除のため開腹した. 空腸に狭窄病変を認めたのみでなく, 腸管は一塊となっており, 白色に混濁した厚い腹膜に被われており, 被嚢性腹膜硬化症と考えられた.当症例は, 被嚢性腹膜硬化症が腹膜透析中止から10年以上経ても発症しうることを示唆しており, 腹膜透析を行ったことのある症例の急性腹症を診療するにあたっては被嚢性腹膜硬化症の可能性を常に念頭に入れる必要があると思われる. |
Databáze: | OpenAIRE |
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