Volatilization of Mercury by a Chlorella sp.: Influence of Light and Mercury(II) Speciation
Autor: | Toshiyuki Nikata, Takashi Shirakashi, Kazuo Kakii, Satoru Yamamoto |
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Rok vydání: | 1999 |
Předmět: | |
Zdroj: | Journal of Environmental Chemistry. 9:947-953 |
ISSN: | 1882-5818 0917-2408 |
DOI: | 10.5985/jec.9.947 |
Popis: | Hg2+のクロレラによる還元気化, 吸着と細胞内取込み, 及びクロレラに与える毒性について, Cl-及びBr-が存在する条件下で検討を加え, 以下の知見を得た。 (1) クロレラによるHg2+の還元気化は, 無電荷錯体 [HgCl2] 0の存在比が最大となる条件で最も促進された。 (2) この還元気化反応は光の影響を強く受け, 初期15分間の気化量は照度約3001xまでは照度に比例して増加し, それ以上ではほぼ一定となった。 (3) 暗条件下でのクロレラ細胞表面への吸着量は添加Cl-及びBr-濃度の増加に伴い低下したが, Hg2+添加1時間後での細胞内取込み量は無電荷錯体 [HgCl2] 0, [HgBr2] 0の存在比の増加とともに増加した。一方, ハロゲン化物イオン無添加の系では12時間にわたり緩やかな細胞内取込み量の増加が見られた。 (4) 無電荷錯体 [HgCl2] 0, [HgBr2] 0の存在比の増加に伴い, Hg2+細胞内取込み量も増加し, その結果クロレラに及ぼす毒性も高くなった。 (5) クロレラ生細胞によるHg2+の還元におけるクロロフィルの直接的関与の可能性は低いことが示された。以上から, Hg2+は水中にハロゲン化物イオン (X-) が存在するとき, その濃度により, 電荷の異なる各種の錯体 [HgXn] 2-n (n=1, 2, 3, 4) を生成するが, このうち, 特にHg2+が無電荷錯体である [HgCl2] 0や [HgBr2] 0を生成するとき, 細胞内へのHg2+の取込みが促進され, 明条件下での還元気化が急速化したり, 毒性が強められることが明らかとなった。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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