Measurement of serum type IV collagen level in chronic liver disease using new assay systems

Autor: Shunji Saitoh, Toshio Takahashi, Akitaka Shibuya, Naoko Maruo, Katsunori Saigenji
Rok vydání: 1996
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 37:304-312
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.37.304
Popis: IV型コラーゲンに対する2つのモノクローナル抗体を作製し,それらを用いた新しいIV型コラーゲン測定系としてEIA法によるIV-67法,IV-238法を開発した.健常者血清の測定より正常値をIV-67法では8.2ng/ml以下,IV-238法では91.6ng/ml以下とした.IV型コラーゲンは,IV-67法では慢性肝炎の87.8%,肝硬変の97.9%で,IV-238法ではそれぞれ62.2%, 89.4%で高値を示した.さらに,慢性肝炎,肝硬変と病態が進展するに従いそれぞれの測定値は有意に上昇した.IV-67法,IV-238法による測定値は組織学的な線維化の程度と正の相関を示し,門脈域や小葉内の炎症・壊死の程度には影響されなかった.以上から,IV-67法,IV-238法とも従来法と同様にすぐれた肝線維化マーカーである上に,測定法は簡便で従来法より少量の検体で短時間に多数の測定が可能なことから,有用な血清IV型コラーゲンの測定法になりうると考えられた.
Databáze: OpenAIRE