Hyaluronan Receptor-Mediated Tumor Cell Motlity

Autor: E. A. Turley, B. Yang
Rok vydání: 1994
Předmět:
Zdroj: Trends in Glycoscience and Glycotechnology. 6:133-142
ISSN: 1883-2113
0915-7352
DOI: 10.4052/tigg.6.133
Popis: ヒアルロナン (以下HA) は、形態形成、傷の治癒、及び腫瘍発生のような疾病のある段階において、細胞の移動に関与する、進化的に保存された、負に荷電した大きなグリコサミノグリカンである。最近、我々はHAが、ras 遺伝子により形質転換した細胞で高レベルに産生されることと、これらの細胞の移動性に必要であることを証明した。また、これらの細胞の移動を誘起するTGF-β1は、その効果を現すためにHAを必要とする。我々は、繊維芽細胞から最近クローン化された新規の糖タンパク質であるRHAMMが、ras 形質転換型の繊維芽細胞の移動に関与していることを明らかにした。つまり、競合する抗体は、ras形質転換性の移動を阻害し、逆にゲノムRHAMMクローンが感染して細胞表層にRHAMMを過剰に産生する細胞は、細胞の移動性において2倍の増加を示し、核が重複する割合が増加することで接触阻止の減少と、培養すると過剰増殖してしまうことで認められる増殖の接触阻止の低下を示す。HAが細胞の移動と接触阻止を調節する機構は知られていない。HAは、タンパク質チロシン残基のリン酸化の一時的な増加をもたらし、これは細胞の移動が起こるのに必要な現象である。タンパク質チロシン残基のリン酸化と同時に、擬足が伸張し、小規模な細胞膜接着部が一過性に出現する。このような構造では、高いタンパク質チロシン含量を示し、細胞膜接着部キナーゼ(FAK)を含んでいる。細胞膜接着部は、HA刺激の後、細胞が置き変わるに連れて10-15分後には消失し、移動刺激におけるHAの重要な役割は、細胞膜接着部のターンオーバーの調節にあることを示唆している。我々の得た結果から、HAとその受容体の一つであるRHAMMが癌細胞の接触や移動の挙動において重要な役割を果たしている証拠が得られ、これらの分子が癌の進行に重大な役割を果たすことが予測されていた。
Databáze: OpenAIRE