Clinical study of patients with ideopathic nephrotic syndrome carried over beyond childhood

Autor: Hideo Ohkubo, Shoji Tateishi, Tsugiko Shimizu, Mayumi Naya, Hidekazu Kawakatsu, Sozo Okano, Makoto Hojo, Hiroko Kajimoto, Yoshinobu Nakabayashi
Rok vydání: 1998
Předmět:
Zdroj: Nihon Shoni Jinzobyo Gakkai Zasshi. 11:47-51
ISSN: 1881-3933
0915-2245
DOI: 10.3165/jjpn.11.47
Popis: 小児特発性ネフローゼ症候群の長期予後は良好とされるが,成人期まで再発を繰り返す症例が一部に認められる。我々は小児期に発症し17歳以降まで経過観察できた25例について検討した。16歳以降に再発を認めたキャリーオーバー群は15例で,非キャリーオーバー群に比べて発症年齢が低く,初発時の血清アルブミンが低かった。また全経過中の再発回数や再発頻度が高く,頻回再発例が多かった。特に13歳~15歳の再発頻度は非キャリーオーバー群に比べて有意に高く,中学生時代に再発を繰り返す症例はキャリーオーバーに注意すべきであると考えられた。またステロイド剤の成長に及ぼす影響について検討したが,キャリーオーバー群の男児では最終身長が163.8cmと平均を下回った。 小児特発性ネフローゼ症候群では,長期予後を見据え大量のステロイド剤投与を避ける方針で治療すべきであると考えられた。
Databáze: OpenAIRE