EMG activity of upper and lower limbs, and behavioral characteristics of normal subjects driving manual wheelchairs

Autor: Keiko Miyazaki, Takabun Nakamura, Yuka Kitahama, Koichi Hirata, Masaki Tauchi
Rok vydání: 2007
Zdroj: The Japanese journal of ergonomics. 43:329-340
ISSN: 1884-2844
0549-4974
DOI: 10.5100/jje.43.329
Popis: 健常者を被験者として車いす特性や環境評価に関する研究を行う際, 上位脊髄損傷者では顕著に認められない下肢や体幹の活動を伴う可能性を考慮する必要がある. 今回, 拘束条件のない状態での健常者の車いす駆動特性に関する基礎資料を得るため, 登坂時の上肢・下肢筋活動, 足底荷重, 体幹移動等について分析した. その結果, 上肢筋活動の様相はこれまでの低位脊髄損傷者における報告と類似し, その活動量は傾斜勾配が増すとともに増加した. 一方, 下肢筋では勾配の急な登坂時において, 駆動終期から惰行期初めにかけて平目筋, 腓腹筋の足底屈筋群の活動が顕著にみられた. また大腿直筋など他の下肢筋活動も勾配とともに増加した. 体幹は急勾配登坂時で駆動期における前傾が顕著であり, 足底荷重は駆動初期から駆動後期にかけて減少し, 駆動終期から惰行前期にかけて増大した. このように, 健常者では, 車いす登坂時に, 駆動力増大と安定走行のために下肢や体幹を積極的に利用する状況が示された. そのため, 健常者による脊髄損傷者の障害シミュレーションでは下肢や体幹の利用を制約する考慮が必要であると考えられた.
Databáze: OpenAIRE