Experience of Pylorus Preserving Pancreatoduodenectomy, after Coronary Artery Bypass Operations Using Right Gastroepiploic Artery; A Case Report

Autor: Fujio Hanyu, Nobusada Koike, Nobuhiko Harada, Mamoru Suzuki, Syuji Suzuki, Satoshi Kaji
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 43:822-827
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.43.822
Popis: 右胃大網動脈グラフトによる冠動脈バイパス術後の上腹部手術では,右胃大網動脈の損傷により心合併症を引き起こす可能性があり,慎重な手技が必要である.今回,我々は,右胃大網動脈グラフトによる冠動脈バイパス術後に,浸潤性膵管癌に対してグラフトを温存して幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行しえた症例を経験したので報告する.症例は72歳の男性で,67歳時に心筋梗塞で冠動脈バイパス術を受けていた.今回は貧血精査中に膵頭部腫瘤を指摘された.血管構築3DCTでは縦隔内へ走行する右胃大網動脈を認めた.術中所見では肝鎌状間膜背側やや左側を走行し縦隔内へ至る右胃大網動脈が確認された.胃十二指腸動脈—右胃大網動脈根部は癌浸潤陰性であった.右胃大網動脈と前上膵十二指腸動脈分岐部を確認し,前上膵十二指腸動脈を根部で結紮切離.右胃大網動脈を温存した.病理組織学的診断はinvasive ductal carcinoma,moderately to poorly differentiated adenocarcinomaであった.
Databáze: OpenAIRE