Clinicostatistical Study of Children with Hearing Impairment

Autor: Sawako Masuda, Yasuo Sakakura, Kotaro Ukai, Hiromi Tsuruoka
Rok vydání: 1999
Předmět:
Zdroj: AUDIOLOGY JAPAN. 42:196-202
ISSN: 1883-7301
0303-8106
DOI: 10.4295/audiology.42.196
Popis: 1996年10月から1998年3月までに当科小児聴覚外来を受診した乳幼児児童について, その診断に至る過程及び実態を調べ, 早期発見, 療育に対する今後の取り組みを検討した。 紹介元は小児科を主として医療機関が最も多かった。 受診児の約半数が聴覚障害を示し, 両側性難聴児の7割が高度・重度難聴であった。 また, 中等度難聴を示す滲出性中耳炎罹患児も認められた。 診断時の平均年齢は軽・中等度難聴児では4歳2ヵ月であったのに対し, 高度・重度難聴児では1歳6ヵ月で, 聴力レベルが高度であるほど低年齢で診断されていた。 しかし, 早期発見の観点からすると十分に早期とはいえなかった。 聴覚障害の原因は原因不明が多く, 17%に家族歴が認められ, 35%に重複障害が認められた。 軽度難聴児以外は何らかの形で療育機関に関わっていた。 乳幼児健診のさらなる充実, 重複障害児への対応, 及び関連諸機関との連携, 療育施設の充実が重要と考えられた。
Databáze: OpenAIRE