Rupture of Left Ventricular Outflow Tract Pseudoaneurysm Concomitant with Infectious Endocarditis

Autor: Kentaro Tamura, Akira Katayama, Masatsugu Kuraoka, Naoki Murao, Naomichi Uchida, Miwa Sutoh
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Cardiovascular Surgery. 39:332-334
ISSN: 1883-4108
0285-1474
DOI: 10.4326/jjcvs.39.332
Popis: 症例は82歳女性.尿路感染症にて治療中ショック状態となりCT検査にて多量の心嚢液貯留を認め当院へ搬送された.心エコーにて心後面に大量の心嚢液を認めたが穿刺困難であり,手術室で心膜切開を行ったところ血性心嚢液であったため直ちに胸骨正中切開にて開胸した.出血点は大動脈基部後面で感染性心内膜炎に伴う左室流出路仮性瘤の破裂と診断した.大動脈弁の変性は軽度であったが仮性瘤の処理のため弁尖を切除し十分にデブリードメントを行ったのち仮性瘤を自己心膜パッチで閉鎖し大動脈弁置換術を行った.術後経過は良好で第35病日に独歩退院となった.左室流出路仮性瘤は稀な疾患であるが感染性心内膜炎や大動脈弁置換術後,胸部外傷後などに起こりうる.経胸壁心エコーでは診断が困難なことが多いが,経食道心エコーやMDCTは診断に有用である.原因不明の急性心タンポナーデの診断においては念頭におくべき疾患と思われた.
Databáze: OpenAIRE