Histopathological study in hormone-treated ovarian cancer

Autor: Hiroaki Inui, Seiji Isonishi, Yoshiteru Terashima, Shoichi Hachiya, Makoto Yasuda, Kazunori Ochiai
Rok vydání: 1986
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 25:1017-1024
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.25.1017
Popis: 当教室で樹立したヌードマウス移植ヒト未分化胚細胞腫を用い, エストロゲン1μg/day投与群 (E), プロゲステロン1mg/day投与群 (P), コントロール群 (C) の3群に分類し, おのおのにつき, 移植卵巣腫瘍の病理組織および細胞診を検討するとともに, 腫瘍組織サイトゾール中ホルモンレセプターを測定し, 形態, 機能の両面から検討を行った.成績:(1) 組織像の変化;C群は継代ごとに, 細胞充実性の増加, およびMitotic Index (以下MI) の軽度上昇を認めた. ほか2群はホルモン投与による組織構築の変化はみられなかったが, MIは2群とも著しい上昇を示した.(2) 細胞像の変化;C群は全継代を通じ細胞診上著変は認めなかった. E群は細胞質内小空胞, 核の大小不同の出現, クロマチンの淡染化を認めた. 一方, P群の細胞は全体に小型で細胞質内に小空胞の出現, 網様構造の消失を認めた. 核は小型で, クロマチンは不規則細顆粒状を示した. 核長径の計測ではC群14.1±2.6μ, E群13.7±3.2μ, P群10.9±1.6μ であった。(3) 細胞質レセプターの変化;移植前腫瘍は, エストロゲンレセプター (ER), プロゲステロンレセプター (PR), いずれも約5fmol/mg proteinを有し, E群において, エストロゲン投与によるPRの増加を認めた.以上より, 細胞診, 組織診を細胞質ホルモンレセプターと合わせ検討することにより, 本腫瘍のホルモン依存性が示唆された.
Databáze: OpenAIRE