Two Cases of Delayed Small Bowel Stenosis Following Blunt Adbominal Trauma

Autor: Fukumasa Tsuji, Youichi Yamanaka, Fumitoshi Kimura, Yoshisada Yamasaki
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 25:165-169
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.25.165
Popis: 鈍的腹部外傷後の遅発性小腸狭窄は非常にまれな疾患で2例を経験したので報告する.症例1は15歳, 男性. 主訴は嘔吐. 自転車運転中転倒して腹部打撲し, 嘔吐が持続するため受傷後104日目に外傷性小腸狭窄の診断の下に手術を施行した. 手術はTreitz靱帯より約5cm肛門側の空腸が線維性癒着により狭窄を呈しており, この癒着を剥離した.症例2は52歳, 男性. 主訴は食後腹痛. 自動車運転中溝に転落し上腹部打撲した. 食後腹痛および胃部膨満感が改善せず, 受傷後41日目に外傷性小腸狭窄の診断の下に手術を施行した. 手術はTreitz靱帯より約3cm肛門側の空腸に狭窄があり, 同部位の腸切除および端々吻合を行った. 予後は2例ともに良好であった.鈍的腹部外傷後のイレウスに対しては, 本症を念頭において小腸造影を施行することが極めて重要であると考えられる.
Databáze: OpenAIRE