A case of hepatocellular carcinoma with portal tumor thrombus (Vp3), successfully treated by intraarterial injection of epirubicin and transcatheter arterial embolization

Autor: Yoshifumi Takenaka, Shigeo Ono, Toyoharu Tanaka, Keisuke Eguchi, Yoshihisa Kawasaki
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 33:565-571
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.33.565
Popis: 門脈本幹に至る腫瘍塞栓合併肝細胞癌の予後は一般に不良とされている.今回我々は58歳男性例でリザーバーを装着した肝動脈カテーテルよりのepirubicin動注療法(20mg/1~2週)と肝動脈塞栓療法により主腫瘍・門脈腫瘍塞栓とも完全壊死に陥ったことを手術的に確認できた症例を経験した.本例ではepirubicin動注量に比例してアルファフェトブロテイン値低下しており,epirubicinの有効性が示唆されるが,その理由として,(1)肝動脈造影で著明なthread & streaks signを認め,門脈腫瘍塞栓までの薬剤到達が容易と考えられること,(2)SDI法での門脈腫瘍塞栓部の抗癌剤感受性が良好であったこと,(3)epirubicin代謝物質のepiru-bicinolが手術時腫瘍塞栓部に残存しており,長期の薬剤との接触が考えられる.今後もthread& streaks signを認める門脈腫瘍塞栓合併肝癌症例には肝動注療法を主体とした治療を検討していきたい.
Databáze: OpenAIRE