Primary mediastinal germ cell tumor with absent elevation of AFP at recurrence; a case report

Autor: Tohru Tanaka, Kazuto Shiota, Shun-ichi Watanabe, Takayuki Ueno, Shouichi Suehiro, Shinji Shimokawa, Akira Taira
Rok vydání: 1997
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Association for Chest Surgery. 11:186-193
ISSN: 1881-4158
0919-0945
DOI: 10.2995/jacsurg.11.186
Popis: 再発時に血中AFP値の再上昇を欠いた縦隔原発胚細胞性腫瘍を経験した.症例は16歳男性で, 前縦隔腫瘍の診断で1995年5月腫瘍摘出術を行い, 血中AFP値は5,490ng/ml から373ng/ml に低下した.併合奇形腫の病理組織診断を得, 術後のmodified PVB therapy で血中AFP値は7.2ng/mlと正常域まで低下し, 画像上腫瘍遺残もなく外来で経過を観察していた.7ヵ月後に再発を認めたが, 血中AFP値は5.2ng/mlであった.翌年1月胸膜・肺全摘術を施行したが, 第9病日に死亡した.術後の病理組織学的検査で化学療法による腫瘍構成成分の変化とAFP産生を伴わない成分の増殖を認めた.腫瘍マーカーの上昇する縦隔原発胚細胞性腫瘍では, 腫瘍マーカーが治療効果や臨床経過の指標になり, 一般に再発時には再上昇する.自験例は, 再発時に血中AFP値の再上昇を認めず, 急速に腫瘍が増大した稀な症例と思われ報告する.
Databáze: OpenAIRE