Influence of Breed, Sex and Anatomical Location on Lipid and Fatty Acid Composition of Bovine Intermuscular Fat

Autor: Kiyoshi Namikawa, Toyonobu Yoshimura
Rok vydání: 1985
Předmět:
Zdroj: Nihon Chikusan Gakkaiho. 56:122-129
ISSN: 1880-8255
1346-907X
DOI: 10.2508/chikusan.56.122
Popis: 牛の筋間脂肪中脂質および脂肪酸組成に対する品種,性および部位の影響を,一定屠殺時体重をベースとして検討した.材料は,黒毛和種(♂:9頭),ホルスタイン種(♂:8頭,♀:2頭)および黒毛和種×ホルスタイン種(F1)(♂:6頭,♀:6頭)計31頭の肥育牛(平均屠殺時体重523kg)の枝肉から,解体時に得た5部位の節間脂肪(肩,膜,臀,胸,〓)を馬い,総脂質含量,脂質組成およびトリグリセリド(TG),遊離脂肪酸(FFA),リン脂質(PL)の各画分の脂肪組成を求めた.総脂質含量に対しては,品種および部位の効果が有意であり,品種間では黒毛和種が高く,部位間では下〓部で最も高く,胸部で低かった.脂質組成では,TG%に対する性および部位の効果,PL%に対する部位の効果が,おのおの,有意であった.TG%は未経産牛で去勢牛より高く,部位間では,下〓部でTGに富み,PLが少なかった.3画分の構成脂肪酸に対する各要因の影響は,いくつかの例外を除いて有意であり,しかも,品種,性および部位間の差異は,いずれの画分の脂肪酸組成にも共通する傾向にあり,その主な特徴は以下の通りであった.(1) 品種間では,黒毛和種がホルスタイン種よりもC18:1,TUSF(総不飽和脂肪酸割合)に富み,C18/C16比が高く,C14:0, C16:0, C18:Gのような飽和脂肪酸が少なかったのに対し,F1は両品種の中間値をとる傾向を示した.(2) 去勢牛は未経産牛よりも,TGおよびPL画分で飽和脂肪酸が多く含まれていた.(3) 部位間では,下〓部筋間脂肪に飽和脂肪酸が多く認められた.以上より,筋間脂肪においても脂肪酸組成が各要因の影響を受けやすく,品種間の差異が顕著であり,品種間ならびに性間の差異は皮下脂肪の場合と同程度であった.
Databáze: OpenAIRE