Effects of Stone-mulching on the Soil Moisture and Temperature and the Revegetation at the Artificially Devastated Areas of Mount Tokachi
Autor: | Shun-ichi Kikuchi, Tomoyuki Nanri, Tamie Katoh |
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Rok vydání: | 1998 |
Předmět: | |
Zdroj: | Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology. 24:12-21 |
ISSN: | 1884-3670 0916-7439 |
DOI: | 10.7211/jjsrt.24.12 |
Popis: | 北海道十勝岳の砂防工事跡地における植生回復は厳しい気象条件下で困難な状況にあるが, 岩礫地には木本類の自然侵入が多く見られることから, 礫被覆により表土層の厳しい物理環境を緩和することが植生回復を促進するだろうと考えた。まず, 分布礫の大きさや数量の異なる4つの調査区で植生回復状況を調べた。礫分布区は生育本数, 樹高ともに対照区 (裸地) を大きく上回り, さらに大礫 (礫径20~40cm) 分布区は小礫 (同10~20cm) 分布区よりも樹高が高かった。次に, 表土層が乾燥する夏から秋に, 礫被覆方法の異なる6つの試験区で土壌物理環境因子として地温とpFの変動を観測した。その結果, 大礫被覆が小礫に比べ地温変動幅を狭めることがわかり, これは大礫が熱を吸収し, 地表面への熱伝導量が減少するためと考えられる。一方, pFは主に礫の地表投影面積率によって変化し, 投影面積率が高ければpFは低く, 土壌水分は保持された。投影面積率が高いと地表面付近の湿度が高くなり, 土壌水分蒸発が抑制されるためと考えられる。以上より, 大礫を用い高率で地表面を被覆すると, 工事跡裸地の表土層における高温や乾燥等の厳しい土壌物理環境を緩和できると考えられる。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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