Evaluation of ultrasonically-guided percutaneous ethanol injection to the hepatocellular carcinoma

Autor: Masanori Noutomi, Kazuyoshi Sakamoto, Yuichi Yamashita, Hiromichi Sumino, Toshihiko Kurohiji, Yoshikazu Nagasaki, Teruo Kakegawa, Hiroharu Isomoto
Rok vydání: 1987
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 28:1361-1369
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.28.1361
Popis: 大きさの異なる肝癌4例に対し超音波誘導下にエタノール注入療法をおこない,切除標本でその効果を検討した.1.8cm大の肝癌にエタノールを5回,計14.5mlを腫瘍内に注し,切除標本で腫瘍の完全壊死を認めた.2.2cmと5.3cm大の肝癌にエタノールをそれぞれ回,計10mlと10回,計42mlを腫瘍内に注入したが,ともに腫瘍は完全壊死には陥っておらず壊死部と癌遺残部は腫瘍内の隔壁で境界されていた.4.7cm大の肝癌にTAEを行った後に腫瘍辺縁部にエタノールを12回,計42ml注入した.腫瘍は完全に壊死に陥っていた.エタノールの肝機能に及ぼす影響は,1回2~5mlで週3回の注入では明らかな肝機能低下は認められなかつた.以上より,エタノール注入療法は,小肝癌のみならずTAEの併用でより大きな肝癌にも有効な治療法となる可能性が示唆された.しかし,腫瘍内隔壁はその効果を減少させるため,注入法の工夫が必要と考えられた.
Databáze: OpenAIRE