The Inhibition of Dentin Demineralization by 8% Stannous Fluoride Gel

Autor: Koichi Ito, Tetsunori Ozaki, Koji Tanaka, Kouji Ito, Seidai Murai, Naoto Yoshinuma
Rok vydání: 1999
Předmět:
Zdroj: Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology). 41:173-179
ISSN: 1880-408X
0385-0110
DOI: 10.2329/perio.41.173
Popis: 歯周組織の付着の喪失後, 歯根面の露出に伴う根面齲蝕の発生を予防するために歯根面への塗布操作が, 容易な8%フッ化第一スズ含有ジェルを調製し, ヒト象牙質片 (試片) に本ジェルと対照のフッ化物を作用させたのち, 酢酸を用いた溶解性試験を行い, 試片表面の性状を走査電子顕微鏡 (SEM) で観察するとともに溶液中に溶出したカルシウム (Ca) 濃度を測定し, 本ジェルの象牙質片に対する脱灰抑制効果を検討した。ヒト健全第3大臼歯より縦横5mm×5mmに調整した試片に, 8%フッ化第一スズ含有ジェル (Gel群), 8%フッ化第一スズ水溶液 (SnF2群), リン酸酸性2%フッ化ナトリウムジェル (APF群), プロピレングリコールアルギネートの3%水溶液 (PGA群), 脱イオン水 (コントロール群) の5種類の試験液を用い, 試片表面に対し4分間作用させた。おのおのの試験液を作用させた試片を0.2M酢酸水溶液に30分間浸漬し, 溶液中に溶出したCa濃度を測定し, SEMにて各試片の表面観察を行った。その結果, 溶出したCa濃度はコントロール群, PGA群に比較してGel群, SnF2群, APF群は有意に低い値を示した。SEM所見ではコントロール群, PGA群の試片表面に全体的に象牙細管の開口が多く見られ, Gel群, SnF2群, APF群は象牙細管の開口はあまり見られなかった。これらのことより, 根面齲蝕の予防にフッ化第一スズ含有ジェルが応用可能であることが示唆された。
Databáze: OpenAIRE