SIGNIFICANCE OF GASTRIC MUCO-SUBSTANCE RELATED TO THE PATHOGENESIS AND TREATMENT OF GASTRIC ULCER
Autor: | Yoshiyuki Hatayama, Hideyuki Ichikawa, Shiro Hayashi, Norio Karibe, Tadashi Mizuno, Hideo Koike |
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Rok vydání: | 1979 |
Předmět: | |
Zdroj: | The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 12:387-392 |
ISSN: | 1348-9372 0386-9768 |
DOI: | 10.5833/jjgs.12.387 |
Popis: | 十二指腸潰瘍の成因として, 酸分泌亢進が第一にあげられるのに対して, 胃潰瘍の場合にはこの酸分泌の亢進が顕著でなく, 低酸, 無酸状態下でも発生しているために, いろいろな発生要因があげられてきた.ことにF, Hollanderが強調した2層からなる粘液による粘膜関門の障害と潰瘍発生との関係は胃潰瘍の発生をかなり解明させる, 興味深い見解であり, この考えに立ち, 胃粘液分泌に焦点を向けた研究成果も少なからず発表されてきたが, なお解明を要する点が数多く残されている.筆者らは胃潰瘍病巣組織内のムコ物質の消長, 胃液検査上, 酸量と粘液成分量との相関, 各種病態下におけるこの相関の変化, 手例前後における胃液中の粘液成分の消長, 実験的胃粘膜創部, および急性潰瘍病巣における胃壁組織内および胃液内のムコ物質の態度などを検討し, 十二指腸潰瘍例におけるような顕者な機能異常ではないが, 胃潰瘍の成因あるいは慢性化の要因として, 他の局所性因子とともに粘液による粘膜防禦機構の弱体化をも考慮すべきことを述べた. |
Databáze: | OpenAIRE |
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