EPIDEMIC OF HAND, FOOT AND MOUTH DISEASE IN GIFU PREFECTURE IN 1973

Autor: Chieko Miwa, Kunishige Yoshizawa, Akio Matsuura, Fujizo Yamada
Rok vydání: 1978
Předmět:
Zdroj: Uirusu. 28:78-86
ISSN: 1884-3433
0042-6857
DOI: 10.2222/jsv.28.78
Popis: 1973年, 岐阜県で Hand, Foot and Mouth Disease (HFMD) が流行した. 42名の患者につきウイルス学的血清学的に検索した.患者の年齢は0歳から23歳に及んでいたが, 4歳以下の小児が71.4%を占めた. 42症例中, 中枢神経症状を合併した症例が20症例あった.ウイルスは38例中22例 (57.9%) より分離された. Enterovirus 71 (EV-71) が16症例 (42.1%), Coxsackievirus (Cox.) B-5が8症例 (21.1%), Cox. A-9が2症例 (5.2%), 同定不能ウイルスが1症例 (2.6%) より分離された. EV-71は Vero 細胞で18株, 乳のみマウスで1株分離された. 中枢神経症状を合併した症例より分離されたウイルスはEV-71とCox. B-5であった.分離されたEV-71は交差中和試験で, Cox. A-16とは交差がなく, EV-71標準株とは交差が認められたが, 標準株より抗原的に broad であった.ペア血清24例中, EV-71が25%, Cox. A-16が4%, 23例中 Cox. B-5が13%, 6例中 Cox. A-9が17%, それぞれ中和抗体の有意上昇が認められた.1973年岐阜県で流行したHFMDの主病原ウイルスはEV-71であると推定される. しかし, ほかの分離ウイルスも病因的役割を否定できない.
Databáze: OpenAIRE