Inheritance of Descriptive Type Traits Based on Phenotypic Resemblance between Half-Sib Heifers

Autor: Fumio Mukai, Kiyoshi Namikawa, Yoshiyuki Sasaki, Hiroaki Iwaisaki
Rok vydání: 1976
Předmět:
Zdroj: Nihon Chikusan Gakkaiho. 47:371-377
ISSN: 1880-8255
1346-907X
DOI: 10.2508/chikusan.47.371
Popis: 黒毛和種若雌牛における「栄養度」から「蹄」までの28の外貌記載形質および審査得点の遺伝率,および各形質相互間の表型ならびに遺伝相関を推定した.用いた材料は,全国和牛登録協会が1973年および1974年の両年度に特別調査した育種基礎雌牛1338頭のデータである.これらは89頭の種雄牛の娘牛で,平均月齢は23.6か月齢であった.分散成分はHARVEYの最小自乗分析法により,また共分散成分はそれに準じた方法により求め,これらを用いて遺伝率および表型ならびに遺伝相関を推定した.資質として重要視されている「被毛」,「皮膚」,あるいは種牛の場合繁殖ならびに子牛の育成上重要な価値を有する乳徴形質群などの遺伝率が0.25-0.34と比較的高かったが,「肢」,「蹄」の遺伝率はそれぞれ0.04,0.12と低かった.その他,一般に体型に関する形質の遺伝率は0.00-0.25の範囲にあり,審査得点の0.19と同程度かあるいはそれ以下であった.各記載形質と審査得点との間の表型相関をみると,現行の審査では体積•発育,品位,前躯,中躯および後躯形質群がそれら以外の形質群よりも重要視されている傾向がうかがえる.体積•発育,品位および後躯形質群と審査得点との間の遺伝相関係数は非常に高く,いずれも0.50以上であった.資質および乳徴形質群と審査得点との間のそれは中程度からやや低めであった(-0.15-0.41).資質形質群を除く各記載形質群相互の間には,ほとんどの場合,高い正の遺伝相関が認められた.一方,資質形質群のうちの「被毛」および「皮膚」は,品位,乳徴および肢蹄形質群との間に比較的高い正の遺伝相関を示したが,体積•発育,前躯,中躯,および後躯形質群との間の相関係数はあまり高くなかった.全体的にみて,いずれの形質間にも,基本的に問題となるような負の遺伝相関が認められなかったのは望ましい点であるが,資質形質群と体型に関する体積•発育,前躯,中躯,および後躯形質群,ならびに審査得点との間の遺伝相関が低かったことは,質•量を兼備した和牛を改良目標とする以上,今後,種牛審査を行う上で考慮すべき点であると思われる.
Databáze: OpenAIRE