TWO CASES OF FEMORAL HERNIA WITH INCARCERATION OF THE APPENDIX

Autor: Tatsuya Yoshida, Masataka Masubuchi, Norio Mitsumori
Rok vydání: 2006
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 67:2109-2113
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.67.2109
Popis: 症例は59歳, 50歳の女性,右鼠径部の腫瘤を自覚,徐々に同部の疼痛増強してきたため当科外来受診.術中所見では,虫垂が先端から2cmのところで大腿輪で絞扼され,そこより末梢の虚血性変化を認めた.同一創より虫垂切除術+大腿ヘルニア根治術(症例1: Moschcowitz法+iliopubic tract repair,症例2: McVay法)を施行.病理学的所見は,絞掘部より中枢は正常構造で,絞扼部より末梢では細菌性虫垂炎の所見はなく,絞扼のための循環不全による細血管の拡張像と全層性びまん性出血を認めた. 2例とも回盲部が後腹膜に固定されておらず,そのため虫垂先端が大腿輪付近まで接近し嵌頓したものと思われた.虫垂が嵌頓した場合でも腸内容の通過障害は起こりにくく,腸閉塞の合併が少ないのが特徴である.またその治療においては,虫垂切除というclean-contaminated operationを伴う手術であることからmeshの使用は可能な限り避けるべきと考える.
Databáze: OpenAIRE