Utilization of Amino Acid Carbons in Growing Rats Fed on the Zein Diets Supplemented with Graded Levels of Lysine

Autor: Hideyuki Tanaka, Changhyeug Kim, Kunio Sugahara
Rok vydání: 1998
Předmět:
Zdroj: Nihon Chikusan Gakkaiho. 69:1004-1011
ISSN: 1880-8255
1346-907X
DOI: 10.2508/chikusan.69.1004
Popis: 本研究はゼインへのリジンの添加がラット体内でのリジン,トレオニン,ロイシンの炭素骨格の代謝に及ぼす影響を明らかにするために,成長試験と標識化合物の追跡実験を実施した.ゼインにアルギニン,ヒスチジン,メチオユン,トレオニン,バリン,トリプトファンを補足した飼料にリジンを添加し,飼料中リジン含量が0.2,0.4,0.6,0.8,1.0,12%の実験飼料を調製した.体重90から100gのウイスター雄ラットにこの飼料を与え,増体量,血漿遊離アミノ酸濃度および腹腔投与した14C-リジン,トレオニン,ロイシンの呼気,屠体,排泄物中への14Cの移行率を調査した.増体量と飼料効率は飼料中リジン含量が0.6%に達するまで上昇し,それ以上では一定であった.一方,血漿弓ジン濃度と14C-リジンからの呼気14CO2への排出は飼料中リジン含量が0.6%までは低く,それ以上では直線的に増大した.標識トレオニンとロイシンからの呼気14CO2への排出はリジン含量が0.6または0.4%に増加するに連れて減少し,それ以上では一定であった.また,体タンパク質への14C-リジンの移行は飼料中リジン含量が0,6%以上で徐々に減少した.飼料中リジン含量の変化に対応して,標識アミノ酸の体タンパク質への移行は呼気14CO2への排出とは逆の相関を示した.これらの結果から,制限アミノ酸がその要求量を超えて添加されると,アミノ酸の炭素骨格の酸化は対応するアミノ酸では増大するが,他の必須アミノ酸では変化しないこと,ゼインを主なタンパク源とする飼料を給与されたラットのリジン要求量は飼料中の含量で表すと0.6%であることが明らかとなった.
Databáze: OpenAIRE