A CASE OF LEFT BRACHIAL PLEXUS PALSY AFTER LAPAROSCOPY-ASSISTED LOW ANTERIOR RESECTION FOR RECTAL CANCER

Autor: Kyosuke Shigematsu, Hiroko Suzuki, Takafumi Suzuki, Norimasa Matsushita, Tatsuya Furukawa
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 71:1079-1083
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.71.1079
Popis: 直腸癌に対する腹腔鏡補助下直腸低位前方切除術の術中体位が原因と考えられる左腕神経叢障害を経験した.症例は46歳女性.排便時出血を主訴に来院.下部消化管内視鏡検査にて肛門縁より約10cmの直腸に径2cm大のI型直腸癌を認め腹腔鏡補助下直腸低位前方切除術を施行した.術中体位は頭低位約20度,右低位約20度とし両側上腕は70-80度外転として両側肩支持器を肩鎖関節上に置いた.手術時間は6時間25分,術中4回ほど体動を認め麻酔深度の調節が必要であった.麻酔覚醒時より患者から左上腕の位置覚,運動覚,触覚異常の訴えあり.診察の結果術中体位異常によって惹起された腕神経叢障害と診断して運動療法,低周波刺激療法,ビタミンB12製剤投与を行った.腹腔鏡手術では開腹手術と異なった術中体位をとることがあり,近年腹腔鏡下手術術中体位が原因と考えられる神経障害の報告が散見される.それら神経障害に対し対策を講じる目的で文献的考察を加え報告する.
Databáze: OpenAIRE