Metaplastic carcinoma of the breast mainly composed of chondrosarcomatous component

Autor: Toshimi Okuda, Ayumi Tsukiyama, Rieko Nishimura, Masahiko Tsujimoto, Ichiro Taki, Kazuo Kurokawa, Yuriko Gunji, Takako Uraoka
Rok vydání: 1999
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 38:449-454
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.38.449
Popis: 術前穿刺吸引細胞像の診断では悪性葉状腫瘍を考えた, 軟骨肉腫様成分が主体を占めた乳腺化生癌の1例を報告する. 患者は47歳女性で, 急速に増大する左乳房腫瘤のため当院を受診した. 左乳房外側上方の6×7cmの腫瘤と左腋窩リンパ節腫大が認められた. 腫瘤の術前穿刺吸引細胞診では, 軟骨基質を背景に, 軟骨肉腫様異型細胞と少数の異型を示さない乳管上皮細胞のシート状集団をみたが, 上皮系異型細胞は認めなかったため, 悪性葉状腫瘍を考えた. 乳腺悪性腫瘍の診断のもとに, 乳房切除術と腋窩リンパ節郭清術が施行された. 切除標本では, 8×4×11cmにわたる, やや硬く白色不透明で境界不明瞭な病変をびまん性に認め, 病変は脂肪織および皮膚にもおよんでいた. 腫瘍組織像は, 軟骨基質を伴う異型軟骨細胞からなる軟骨肉腫様成分が主体をしめ, 一部で浸潤性乳管癌に移行していた. 細胞像と組織像を比較して考えると, 軟骨肉腫様成分が既存の乳管構造を破壊することなく, その問を主としてリンパ管侵襲を思わせる形態をとり浸潤していたため, 穿刺吸引細胞診では, 前記のような像を示したと考えた.
Databáze: OpenAIRE