A case report of a hemodialysis patient, suffering from renal osteodystrophy and secondary hyperparathyroidism, who experienced a right quadriceps tendon rupture

Autor: Hoshiro Katsumata, Yukiyoshi Murao, Yoshifumi Maruyama, Shiro Matsuura, Toshihiko Ono, Noriyuki Iwamoto, Hiromichi Nishizawa, Hisao Mabuchi, Midori Sugihara, Takeshi Kakiuchi, Hisamitsu Nakahashi, Yoshihisa Tabata, Tadashi Aoki
Rok vydání: 1985
Předmět:
Zdroj: Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy. 18:483-489
ISSN: 1884-6211
0911-5889
DOI: 10.4009/jsdt1985.18.483
Popis: 腎性骨異栄養症に大腿四頭筋膝蓋骨付着部腱断裂を併発し, 断裂部再建術ならびに副甲状腺亜全摘術を施行した透析患者の1例を報告した.症例は36歳の女子で, 原疾患は慢性糸球体腎炎. 1976年3月透析療法を開始. 1984年2月7日降雪のため転倒, 右膝関節部を打撲, 強度の疼痛, 歩行障害を訴え入院. X線所見で膝蓋骨のdislocationを認め, 大腿四頭筋膝蓋骨付着部腱断裂と診断. 同年3月14日腰麻下に断裂部再建術を施行腱は完全断裂, 関節軟骨, 半月板などに異常はなかった. 次いで同年5月23日全麻下に副甲状腺亜全摘術を施行. 摘出重量は7,500mg, 組織所見は暗調主細胞型ないしは水様明細胞型adenoma.骨生検所見は活形成面32.6%, 活吸収面36.7%, 線維組織10.7%で線維性骨炎と診断した. 術後経過は良好で, 入院4ヵ月後の同年6月18日退院, 現在通院透析を継続している.腱断裂は転倒による外力に加え, 二次性副甲状腺機能亢進症, アシドーシスなどによる腱の脆弱化により発生したと考えられる.透析患者の腱断裂は, 今までは比較的稀な合併症であったが, 長期透析例の増加してきた今日では, その発生頻度の上昇することが予想され, 今後十分な注意が必要と思われる.
Databáze: OpenAIRE