A CASE OF T CELL LYMPHOMA OF THE SMALL INTESTINE PRESENTING WITH PERFORATED PERITONITIS

Autor: Osamu Murakami, Takeru Hyakutake, Yasuro Kato, Yoshihito Kakimoto
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 71:1539-1543
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.71.1539
Popis: 症例は82歳,女性.腹痛のため当院救急外来を受診した.発熱があり,右腹部に強い圧痛を認めた.血液検査では強い炎症を認めた.腹部CTで腹腔内にfree airと壁の肥厚した小腸を認めた.穿孔を伴う小腸腫瘍と判断し,同日緊急手術を行った.Treitz靱帯から約90cmの空腸に10cmにわたって壁肥厚がみられ,3箇所の小穿孔を伴っていた.空腸部分切除,端々吻合を行った.病理標本では,空腸壁には全層性に小~中型の異型リンパ球の浸潤がみられ,一部で壊死,穿孔をきたしていた.免疫染色ではCD3陽性のT細胞が大半を占めていた.術後経過は不良で,誤嚥性肺炎で術後80日目に死亡した.消化管悪性腫瘍のなかで悪性リンパ腫はまれであるが,原発性小腸腫瘍の中では悪性リンパ腫は比較的多い.B細胞に比べてT細胞はまれである.小腸腫瘍の中で穿孔を伴う率は悪性リンパ腫で最も高い.穿孔を伴う小腸腫瘍では悪性リンパ腫をまず念頭に置くべきだと考えられた.
Databáze: OpenAIRE