A case of localized epithelial mesothelioma with extramural growth of jejunum

Autor: Mariko Nakano, Manabu Yamashita, Eriko Kinoshita, Michiho Takenaka, Yoshifumi Asakura, Toshie Terauchi, Nozomu Kurose, Takayuki Nojima
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 44:230-234
ISSN: 1882-7233
0387-1193
Popis: 背景:空腸漿膜から壁外性発育を示した限局性上皮型中皮腫の捺印細胞像と組織像を検討したので報告する.症例:32歳, 女性. 1年前, 正常分娩で第2児を出産後, CRPの上昇と貧血が進行した. 精査にて骨盤内腫瘍を指摘され, 空腸部分切除術が施行された. 肉眼的に腫瘍は, 空腸の腸間膜対側面から壁外性発育を示す直径5.5cmの充実性円形腫瘍だった. 細胞学的に, シート状配列を示す大型集塊と, 弧在性~胞巣状配列からなる小型集塊が混在し, 立体的配列を呈していた. 細胞質は豊富で, 核偏在傾向と軽度の大小不同, 核縁の不整, 軽度のクロマチン増量を認めた. 組織学的には上皮型中皮腫の像を示し, 嚢胞形成と高度の炎症細胞浸潤を伴っていた. 電顕的観察では細長い微絨毛がみられた.術後1年6ヵ月現在, 再発・転移はない.結論:細胞学的に反応性中皮細胞との鑑別が難しかったが, 悪性中皮腫細胞とは判別可能と思われた. 腫瘍周囲の腹膜に中皮細胞増生や炎症反応がなく, 石綿暴露歴もないことから, 本腫瘍の発生病因は慢性腹膜刺激や石綿とは関係ないと思われた. 間質の炎症細胞浸潤は腫瘍に随伴する免疫反応の可能性が考えられる. 本例はびまん性と比し良好な予後が期待されるが, 慎重な経過観察が必要と思われる.
Databáze: OpenAIRE