『安愚楽鍋』を通して読む「日本人と食」の歴史

Autor: Hosoi, Ayame
Přispěvatelé: Institut d'Etudes Transtextuelles et Transculturelles (IETT), Université Jean Moulin - Lyon 3 (UJML), Université de Lyon-Université de Lyon
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2020
Předmět:
Zdroj: Food as a foundation of culture
Food as a foundation of culture, Kyoto Institute of Technology, 2020, pp.89-101
Food as a foundation of culture, 2020, pp.89-101
Popis: International audience; 今日の日本ではありとあらゆる種類の食べものが様々な媒体を通し紹介されている。そこには食にまつわるタブーはほとんどなく、それもこのバラエティーの豊かさに一役買っているのかもしれない。また日本から発信されるキャラ弁やグルメマンガは海外でも人気を博している。この過剰ともいえる日本人の食への関心の中で「おいしい!」ということが繰り返し強調されるが、この要素が公に語られることは近代までは稀であった。本稿では仮名垣魯文『安愚楽鍋』(1871)を手がかりに20世紀までの日本の食にまつわる分野ではどのような要素が重視されてきたかに注目し、その移り変わりの歴史の一端を考察していきたい。
Databáze: OpenAIRE