An Essay on Potential Legal Issues of ESG Investing
Autor: | MIZUTANI, Mamoru |
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Jazyk: | japonština |
Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | 中央ロー・ジャーナル. 18(1):71-99 |
ISSN: | 1349-6239 |
Popis: | application/pdf \n本論文では、ESG投資の概要と、ESG投資の潮流が拡大している理由を述べる。また、日本において、投資家や企業にESGへの取組みを促す役割を担っている、日本版スチュワードシップ・コードとコーポレートガバナンス・コードを概観する。そして、ESG投資の法的な論点とも関わりを有することから、SRI、インパクト投資、CSR、及びESG経営(活動)と、ESG投資の関係について整理を行う。 以上を踏まえた上で、法的論点を抽出・整理する。 \n本論文で取り上げる法的論点は3つある。1つ目は、ESG投資とフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)との関係である。ESG投資のパフォーマンスとフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)について述べたうえで、ESG投資をした場合に生じ得る善管注意義務について検討する。2つ目は、ESG投資の潮流が拡大していることと密接な関連を有している、企業の目的についてである。ここでは、株主資本主義とステークホルダー資本主義について説明したうえで、近年の議論を踏まえつつ、これらの関係について検討する。3つ目は、企業の役員報酬にESG指標を組み込む点について説明する。関連する先行研究をサーベイしたうえで、実際にESG指標を導入した場合に生じ得る善管注意義務の問題について述べる。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |