The Secratary Department 尚書省 and Transfer of the Capital from Pingcheng 平城 to Luoyang 洛陽 under the Reign of the Emperor Xiaowen 孝文帝 at the Age of Beiwei 北魏

Autor: Osabe, Yoshihiro
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2021
Předmět:
Zdroj: 地理歴史人類学論集 = Journal of Geography, History, and Anthropology. 10:29-60
ISSN: 2185-8535
Popis: 北魏孝文帝代は、北魏史上国家体制の一大転換点とみなすことができよう。476年に始まる文明太后馮氏の臨朝聴政下では、484年に班禄制を立て、485年に均田法を頒布し、486年に三長制を敷いた。490年の文明太后馮氏の亡き後、孝文帝親政下で491年に第1次、499年に第2次官制改革を各々遂行し、493年には洛陽遷都を敢行し、496年は姓族詳定を推進した。なかでも493年の平城から洛陽への遷都は、北魏史上領域支配体制の中心たる王都を『農業-遊牧境界地帯』から『農業地域』に移した一大事業であったと言える。小論では、493年9月に孝文帝が洛陽において遷都を宣言した後、494年12月~495年8月までの間「平城尚書省・洛陽尚書省並立体制」を支えていた孝文帝集団の構成員が洛陽遷都・領域支配体制の理念を巡り、賛成・反対二派に分かれた原因について論じた。
紀要論文
Databáze: OpenAIRE