[Note] On the Pigou's Theorem
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2012 |
Předmět: | |
Zdroj: | 關西大學經済論集. 61(3-4):299-308 |
ISSN: | 0449-7554 |
Popis: | パティンキンの命名による「ピグーの定理」というものがあった。それは、「ピグー効果」(または実質残高効果)を仮定すれば、完全競争市場での賃金・物価の伸縮性の下で自動的に完全雇用が達成される、という命題である。本論はピグーの定理が論証できるかどうかを検討したものである。古典派経済学は、「ピグーの定理」を保証するものである。ピグーはこれを長期分析の枠組みの中で論証しようと試みたが、パティンキンは、それを短期分析にも応用できるものと考えた。しかし、パティンキンのモデルは古典派固有のそれであるとは言い難い。他方、ピグー自身は定常状態を前提に、いわゆる実質残高効果を仮定することによって確かに「ピグーの定理」を論証したかに見えるが、実質残高効果を認めただけでは完全雇用は達成されない。貨幣需要関数もまた実質残高効果と同様に重要な役割をはたす。しかも、それでも完全雇用の自動的な達成は保証されるものではない。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |