Risk of Health Care Communication in the Health Care Services Field : A Case of Informed Consent
Jazyk: | japonština |
---|---|
Rok vydání: | 2020 |
Předmět: | |
Zdroj: | 国際経営論集. (59):31-50 |
ISSN: | 0915-7611 |
Popis: | 医療は、人の生命・人体・健康等に直接かかわる分野であり、医療サービスにおける医師と患者の間で適切にコミュニケーションが図られることは、必要的前提となる。両者間のコミュニケーションが欠如して行われない、あるいは行われても、それが不十分である場合は、医療の結果に重大な影響を及ぼし、そのことにより両者間の信頼関係が損なわれることとなる。 本稿では、インフォームド・コンセントにおけるコミュニケーションを取り上げ、インフォームド・コンセント法理と「説明と同意」の内容と態様を述べるが、それは、医療が患者の同意の下で行われるものであり、同意は患者から医師への意思伝達というコミュニケーションである。患者が医療について同意するためには、医療行為の内容を理解しなければならず、そのためには医師からの適切な説明が必要である。この説明という行為は医師から患者へのコミュニケーションであり、この相互間のコミュニケーションにより、信頼関係に基づいた医療行為として認められる。 このように、インフォームド・コンセントにおける患者の同意を得るための説明は医師の説明義務であり、患者に対するコミュニケーションとして重要な役割と位置を占め、説明義務が適切かつ十分に果たされない下で、つまり患者への説明というコミュニケーションが不適切かつ不十分な状況下で医療行為が行われた場合は、たとえ医療行為上の過失がなかったとしても、患者の医療に対する自己決定権が侵害されたものとして、説明義務違反による法的責任が問われる危険性があるという医療コミュニケーション上のリスクが生じる。本稿では、このような医療コミュニケーション上のリスクが生じる事例(判例)を紹介し、説明を加えるとともに、これら事例から医療コミュニケーション上のリスクを明らかにし、それに適する対応をいくつか提言することにより、医療コミュニケーション上のリスクの視点から、医療コミュニケーションのあり方を論じる。 Departmental Bulletin Paper 研究論文 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |