A case of epithelioid hemangioendothelioma of the liver followed by repeated surgical resection

Autor: Kenji Fukuhara, Toshiki Rikiyama, Kazuhiro Murakiami, Seiki Matsuno, Nobuhide Sakamoto, Masanori Suzuki
Rok vydání: 1996
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 37:456-462
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.37.456
Popis: 肝葉切除後33ヵ月で残肝再発をきたし,再切除しえた肝原発類上皮型血管内皮腫Epithelioid Hemangioendothelioma (EHE)の1例を経験した.症例は57歳・女性で胆摘施行時に肝腫瘍を発見,当科にて肝右葉切除およびS4部分切除術をおこない,EHEの確診をえた.経過観察中に再発を認め,肝S3, S4部分切除術を施行し,術後5-FU,塩酸エピルビシンの肝動注療法を併用した.肝原発EHEは本邦報告が28例に過ぎない非常にまれな疾患である.組織発生については不明な点も多いが,著者らは切除標本から腫瘍培養細胞株を樹立し,腫瘍の発生・線維化における伊東細胞の関与について検討した.本腫瘍の治療体系は末だ確立されておらず切除例も少ないが,本症例は再切除後24ヵ月を経過した現在,再発・転移等の徴候はなく,比較的早期の肝EHEに対しては,積極的な外科的切除と動注化学療法の併用が効果的と考えられた.
Databáze: OpenAIRE