A case of embryonal rhadbomyosarcoma in the parapharynx
Autor: | Yoshinobu Maeda, Chieko Kiya, Kunihiko Wakaki |
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Rok vydání: | 1998 |
Zdroj: | The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 37:65-69 |
ISSN: | 1882-7233 0387-1193 |
DOI: | 10.5795/jjscc.37.65 |
Popis: | 小児の右副咽頭にまれに発生する胎児型横紋筋肉腫の捺印細胞診を経験したので報告する.患者は1歳1ヵ月の男児で主訴は喘鳴.生検時の捺印細胞診Papanicolaou (Pap.) 染色では, 多数の腫瘍細胞が散在性にみられ, その多くは紡錘形および卵円形で, 一部にラケット状, おたまじゃくし状, 細胞質の不明瞭なものが存在した.クロマチンは増量し, 細胞質は厚みのあるライトグリーン好染色性で, ごく一部の腫瘍細胞に横紋構造が認められた.PAS染色では細胞質内に陽性穎粒を認め, H-E染色ではエオジン好性の細胞質がみられた.組織標本では, 大多数の細胞は紡錘形および卵円形で, それらに混じってラケット状の好酸性細胞質を有する細胞が散在性に出現し, 渦巻き状の流れをもって密に増殖していた.リンタングステン酸ヘマトキシリン (PTAH) 染色では一部の腫瘍細胞に横紋構造を認めた.免疫組織学的に腫瘍細胞は, デスミン, ミオグロビンが強陽性を示し, α-平滑筋アクチン, ビメンチンは一部陽性, ミオシン, アクチン (HHF 35, sarcomeric) は陰性だった.電子顕微鏡的所見では横紋筋芽細胞やZ帯を有するミオフィラメントの所見を認めた.以上の所見より, 比較的低分化の胎児型横紋筋肉腫と診断し, 化学療法および放射線照射後の生検から4ヵ月目に腫瘍摘出術を施行.手術標本では腫瘍細胞は紡錘形, 卵円形のものが消失し, 横紋筋芽細胞からなる分化型のものだけになっていた. |
Databáze: | OpenAIRE |
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