A CASE OF RETROPERITONEAL ABSCESS CAUSED BY A PERFORATED DUODENAL DIVERTICULUM WITH AN ENTEROLITH

Autor: Akira Kameda, Yoshihiro Noso, Eiji Miyahara, Yoshiro Aoki
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 71:3227-3231
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.71.3227
Popis: 症例は58歳,女性.心窩部痛および嘔吐を主訴に当科受診.腹部CTでは,十二指腸下行脚内側および膵後面にabscess様のfree airを認め,膵頭部から十二指腸下行脚後外側~右前腎傍腔に炎症性変化と思われる濃度上昇を認めた.十二指腸下行脚の穿孔に伴う後腹膜膿瘍が強く疑われ,緊急手術を施行した.上腹部正中切開にて開腹し十二指腸の受動を行うと,下大静脈前面から右腎下極にかけて浮腫状の後腹膜腔を認めた.また,十二指腸下行脚の内側には壊死した憩室が存在し,その憩室内に2.5cm大の結石を認めた.憩室内結石に起因する十二指腸穿孔と診断し,憩室を剥離した後自動縫合器にて切離し,腹腔ドレナージを行った.術後の経過は良好で,術後27日目に退院となった.十二指腸憩室穿孔は非常にまれな疾患であるが,CTにて特徴的な所見を呈することが多く,本疾患を念頭に置き治療方針を決定する必要がある.
Databáze: OpenAIRE