Perioperative Acute Aortic Dissection Complicating Open Heart Surgery: Report of Three Cases
Autor: | Kazuhiro Eya, Hidetoshi Aoki, Yasushige Shingu, Junichi Oba, Noriyoshi Ebuoka, Ko Takigami |
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Rok vydání: | 2005 |
Předmět: | |
Zdroj: | Japanese Journal of Cardiovascular Surgery. 34:295-299 |
ISSN: | 1883-4108 0285-1474 |
DOI: | 10.4326/jjcvs.34.295 |
Popis: | 開心術後周術期の合併症として大動脈解離はまれであるが致死的な合併症の一つとして考えられている.開心術後周術期に新たに弓部大動脈以下より大動脈解離が発生した症例を3例報告する.当科では1994年から2003年までの10年間で開心術は1,647例で,術後大動脈解離の発生率は0.18%であった.3例の術式はannulo aortic ectasiaに対するmodified Bentall手術,虚血性心筋症,陳旧心筋梗塞に対する冠動脈バイパス術およびDor手術,急性II型解離,大動脈弁閉鎖不全症に対する上行置換および大動脈弁置換術で,3例とも術中,術直後の血行動態は安定していた.3例中2例は術後のCT検査およびエコー検査により下行大動脈の解離を指摘され大動脈解離の発症が判明した.ほかの1例は術後10日目に左胸腔内に出血をきたしショックとなり広範囲脳損傷のために失い,死亡後の剖検により大動脈解離の診断を得た.解離のentryは死亡例とほかの1例は下行大動脈近位に,もう1例は左鎖骨下動脈に認めた.生存例はAHAの大動脈解離診療ガイドラインに従い安静と降圧療法を行い,行動拡大,血圧コントロール後に退院,外来followを行っている.術後急性大動脈解離は開心術後の合併症の一つとして考慮し,術中に経食道エコーによる下行大動脈の観察や,症例によっては周術期の血圧コントロールを厳格にすべきである.また,発症例に対しては定期的な経過観察をしていく必要があると考えられる. |
Databáze: | OpenAIRE |
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