An Afforestation of Northern District of Brazil

Autor: Akiyoshi Kawaoka, Hiroshi Tachikawa
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: JAPAN TAPPI JOURNAL. 64:365-369
ISSN: 1881-1000
0022-815X
DOI: 10.2524/jtappij.64.365
Popis: Amapa Florestal e Celulose S. A. (AMCEL)は,ブラジル北部にあるアマパ州南西部のサバンナ地帯において,苗の生産からチップの出荷までの一貫体制で,総面積約30万haのユーカリ植林事業を行っている。AMCELの持つ特徴として,平坦でまとまった植林地,チップ工場(=積み出し港)への距離,豊富な降水量と温暖な気温など,恵まれた地形・地理・気候条件があげられる。しかし,ユーカリ植林開始当初に他社から導入したクローンは,高温多湿な雨期など,開発元とは著しく異なるAMCELの植林地環境に適合しなかったため成育が不良で,これらの好条件を十分に活かせずにいた。そこで,AMCELでは独自の選抜育種プログラムを立ち上げ,自社植林地の環境に適応したクローンの開発を開始した。育種の母集団は,自社実生林にて優良な生育を示した個体や,交換によって他植林会社からもたらされたクローンである。これらを対象に,病害抵抗性や成育性の優れたクローンの選抜を行った。そして,2006年末の日本製紙株式会社と丸紅株式会社による買収以降,全面的に新しいクローンに切り替え,大幅な成育量の向上を実現した。AMCELでは引き続き選抜育種を林業施業技術の開発を行い,更なる成長量の向上を目指す。
Databáze: OpenAIRE