Massive Retroperitoneal Emphysema Caused by the Stercoral Perforation of the Sigmoid Colon: Report of a Case

Autor: Hiroshi Iwako, Norifumi Shigemoto, Yoshihiro Sakashita, Michio Takamura, Yasushi Hashimoto, Keishi Kin, Yusuke Watadani
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 38:566-570
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.38.566
Popis: 大腸穿孔は腸間膜の対側に穿孔する遊離穿孔の形態をとり, 糞便性腹膜炎を伴うことが多いが, 腸間膜側への穿孔はまれである. 今回我々は腹腔内遊離ガスを伴い, 広範囲にわたり多彩な気腫像 (後腹膜気腫, 縦隔気腫, 皮下気腫) を呈した宿便性S状結腸穿孔の1例を経験した. 症例は78歳の女性で, 突然発症した下腹部痛にて当院を受診した. 下腹部を中心に腹膜刺激症状, 恥骨部に捻髪音を認めた. 腹部CT 上, 腹腔内遊離ガス, 皮下気腫を伴った後腹膜気腫, 縦隔気腫を認めた. 下部消化管穿孔にて緊急手術を施行した. 術中所見はS状結腸に30mm大の穿孔部を認め, 宿便性S 状結腸穿孔と診断した. MRSA腸炎, 後腹膜膿瘍を合併し, 術後41病日に死亡した. 宿便性大腸穿孔で自験例のように広範囲にわたり多彩なガス像を呈した報告はなく, また腸間膜側と遊離腹腔内の両側にわたり穿孔する, 特異な穿孔形式を示した極めてまれな症例であった.
Databáze: OpenAIRE