The Reaction of Oxidative Hair Dyes in Cuticle Layers

Autor: Takashi Nakano, Takehito Imai, Hiroki Haraguchi, Takuya Hasegawa, Hideto Kawamura, Masanao Niwa, Tomonari Umemura, Masaru Kimura
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: Journal of Society of Cosmetic Chemists of Japan. 42:305-312
ISSN: 1884-4146
0387-5253
Popis: ヒト毛髪のキューティクル層における酸化染毛剤 (ヘアカラー) の染毛機構について研究した。一般に酸化染毛においては, 酸化染料モノマーが毛髪内部のコルテックスへ浸透し, 酸化重合して発色するとされている。精密に作製した染色毛の横断面切片を観察した結果, 酸化染料はコルテックスだけでなくキューティクル層にも染着していることを確認した。キューティクル層には水道水などに由来するさまざまな外因性の金属が蓄積するが, 遷移金属が多いと染色性は増加する一方で, 脱色性は低下した。キューティクル層において過酸化水素による酸化反応が活発になり, 内部浸透が不利になった結果と考えられた。また, 透過型電子顕微鏡によりcuticular CMC (cell membrane complex) のβ-layerに金属が偏在していることが示唆され, キューティクル層においてはcuticular CMCのβ-layer, δ-layer界面が酸化染料の有力な反応の場として考えられた。
Databáze: OpenAIRE