A Case of Transverse Mesocolon Hernia

Autor: Takehiro Noji, Youhei Hashimoto, On Suzuki, Humitaka Nakamura, Nobuichi Kashimura, Naoya Okada, Yoshiyasu Ambo, Toru Nakamura
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 43:1189-1193
ISSN: 1348-9372
0386-9768
Popis: 症例は84歳の女性で,腹痛と嘔吐を主訴に2008年10月当院外来を受診した.臍周囲に圧痛を認めるのみで,筋性防御や反跳痛はなかった.CT上著明な腸管の拡張が認められたが,明らかな閉塞機転は指摘できず,イレウスの診断にて入院した.保存的加療を行うも,入院翌日に反跳痛が出現し,緊急手術を施行した.手術所見で,横行結腸間膜右側に3 cmのヘルニア門が存在し,空腸が約20 cmにわたり嵌頓していた.ヘルニア門を縫合閉鎖した.嵌頓した小腸に壊死所見は見られなかった.術後経過は良好で,術後8日目に退院した.横行結腸間膜ヘルニアはまれな疾患で,術前診断は困難である.開腹歴のない,内ヘルニアに伴うイレウス症例では,横行結腸間膜ヘルニアを鑑別診断の一つとして考え,手術を念頭においた,迅速な治療が必要である.
Databáze: OpenAIRE