Chemotherapy of liver cancer

Autor: Talzo Kan, Junsuke Nawata, Minoru Mizuta, Hideo Nishimura, Koujiro Shigeta, Mikio Nishioka, Takahiro Kodama, Ryoko Fujii, Tadayoshi Takemoto, Toshinori Harada, Fukumoto Y, Kenichi Noda, Toshihiko Takenami, Hayakawa M, Kiwami Okita
Rok vydání: 1978
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 19:894-900
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.19.894
Popis: 肝細胞がん患者のSeldinger法による選択的腹腔動脈内マイトマイシンC注入療法(MMC肝動注療法)について我々の経験を報告した.5Fu,又はFT-207(5~10mg/kg体重/日)の内服と10~20mgのMMCの肝動注療法を受けた26名の患者のうち,約50%には血清中AFP濃度の減少,肝腫の縮小や延命効果などの客観的な臨床効果が認められた.そして27%に自覚症状の改善をみた.5Fu,又はFT-207の内服単独投与やMMCの静注療法の併用を受けた対照症例13名には7%にのみ上記のような客観的臨床効果を認めた.以上から,MMCの肝動注療法は肝がんの治療に有用であることがうかがえた.本法はVogelらの肝がんの機能的分類でI期のものに良好な結果をもたらした.重症の肝機能障害や末梢リンパ球数の低いものや,高アルカリフォスツァターゼ血症の患者は本法の適応とほ思われなかった.MMC肝動注療法の副作用として,血清へモグロビンの有意の低下が認められた.
Databáze: OpenAIRE