A Case of Metastatic Choriocarcinoma to the Liver and Rectum from Unkown Origin

Autor: Kinya Koizumi, Hiroaki Hata, Shingo Sakata, Hisashi Nishida, Yoshiharu Sakai, Toshiharu Tokuriki
Rok vydání: 2001
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 62:2564-2569
ISSN: 1882-5133
1345-2843
Popis: 症例は37歳女性.肝腫瘤精査のため受診, CT上肝右葉を占拠し著明に造影される腫瘍を認めた.入院後腫瘍の破裂による腹腔内出血をきたし,肝動脈塞栓術にて止血後,肝右葉切除術を施行した.術中直腸前方後腹膜下に腫瘍を認めた.術後肝腫瘍の病理組織にて絨毛癌が疑われ,血中HCGも著しく高値であった.画像上子宮,卵巣に原発巣を疑わせる所見は認めず,直腸原発の絨毛癌と診断し,化学療法を検討するも,腫瘍が直腸へ穿破して大量の下血をきたし,肝切除後10日目に子宮卵巣摘出術・直腸低位前方切除術を施行した.摘出標本にて子宮・卵巣に悪性所見は認めず,直腸の病巣も転移巣と判明し,原発巣不明の転移性絨毛癌と診断した.術後も血中HCGは上昇し,残肝再発を認めたためMTX, ACD, CPA, 1-leucovorinによる化学療法を施行し, HCGは著明に減少した.本例にて転移性絨毛癌も集学的治療で予後が改善する可能性があることが示唆された.
Databáze: OpenAIRE