A NEW SURGICAL TECHNIQUE FOR VOICE RESTORATION USING A FREE ILEOCECAL PATCH GRAFT AFTER TOTAL LARYNGECTOMY

Autor: Shunichi Takaya, Atsushi Matsubara, Wataru Kobayashi, Makoto Kobayashi, Shigetoshi Fujita, Naoya Onozuka
Rok vydání: 2001
Předmět:
Zdroj: Japanese jornal of Head and Neck Cancer. 27:148-152
ISSN: 1883-9878
0911-4335
Popis: 喉頭切除後の咽頭孔閉鎖を遊離回盲部パッチで行うことで音声再建も兼ねる術式を考案し, 6例に施行した。対象は喉頭癌3例, 甲状腺癌2例, 舌癌1例であった。術式は傍腹直筋切開で回結腸動静脈を血管茎とした回盲部グラフトを採取。盲腸部をパッチ状に形成し, このパッチを用いて咽頭孔を閉鎖, 続いて回腸と気管とを端々吻合する。耐術例では全例が術後2-3週目からの発声が可能となっている。この遊離回盲部パッチ移植術を用いることで, これまで音声再建の適応とならなかった喉頭浸潤甲状腺癌や喉頭癌の根治手術後でも音声機能再建が可能となる。本術式の利点は以下の通りである。1) 再建方法が単純で複雑な組織形成が不要, 2) 咽頭孔のパッチ閉鎖部は縫合不全や狭窄の心配がなく食物の通過も良好になる, 3) 発声訓練が容易で術後早期からの発声が可能, 4) すでに無喉頭となった患者に対する二期的音声再建術としても応用できる。
Databáze: OpenAIRE