A CASE OF SMALL INTESTINAL STRICTURES SECONDARY TO MULTIPLE ULCERS OF THE SMALL INTESTINE DUE TO NSAIDS

Autor: Masami Mitani, Yoshiyuki Kuwabara, Tadahisa Kurono, Shuji Zennami, Tadashi Tanaka
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 69:2547-2551
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.69.2547
Popis: 症例は78歳,女性.1年前より腰痛症でNSAIDsを内服中であった.平成18年3月より腹痛,下痢,両下肢の浮腫が出現したため,精査治療を目的に入院した.腸閉塞とそれに伴う低栄養と診断.両下肢の浮腫はすぐに軽快したが,イレウス症状を繰り返すため,入院56日目に手術を施行した.手術所見では,バウヒン弁から口側20cmより100cmの回腸内に硬結を認めた.硬結部を腸閉塞の原因部位と判断し,同部を切除し端々吻合した.摘出標本では小腸の数カ所に隔膜様の狭窄が存在した.病理組織学的検索では炎症細胞浸潤,粘膜筋板の途絶,粘膜下層の線維化を認め,潰瘍II度までの浅い病変が存在したことを示唆する所見であった.肉芽腫や血管炎,乾酪壊死などの特異的な所見は認めず,NSAIDsに起因する薬剤性小腸潰瘍に続発した狭窄と考えられた.
Databáze: OpenAIRE